成人式が終わって数年。
ふと見上げてみると成人式に使ったファーの箱がホコリをかぶった状態でタンスの上に。
成人式に使ったファーにはどのような使い道があるのでしょうか?
成人式後のファーの使い道は?
成人式後にあの白いファーを使う機会があるかというと、実は極わずかというのが実情です。
なぜなら成人式は多くの地域で1月に行われますが、そもそも1月に着物を着る機会がかなり少ないからなんです。
それこそ初詣や初釜くらいしか着物を着ることなんてありません。
さらに厳密に言うなら、あの白いファーは振袖意外になかなか似合わせることができないんです・・・
小紋や色無地に白いファーを羽織っても、なんだかファーだけが浮いた感じに見えてしまいますよね。
ですので、1月のような真冬に振袖を着る機会がないとファーは使う機会自体がないことになります。
振袖を着る機会を考えてみると、一番多いのはご友人の結婚式かと思いますが真冬に結婚式は少ないのが現状です。
近年はご友人の結婚式に振袖を着る機会も減っていることから、ただでさえ少ない真冬の結婚式の中でも振袖を着る機会となるとほんの一握り程度でしかありません。
かくいう呉服屋の女将の娘ですら、成人式後は一度たりともファーを使ったことがないんです。
それほど成人式後にファーを使う機会はないということですね。
この成人式で使ったファー、今後の考えられる使い道はと言うと
①リメイクして他の物に作り変える
②売却してしまうか知人・友人に譲る
この二通りしかありません。
ファーにそれなりのお金をかけた場合はリメイクしてバッグや洋装でも使えるストールなどに変えてもいいですが、例えば振袖のセットにファーが付いてきたという言わばオマケのような形で手に入れた場合は売却しても良いでしょう。
ファーはそれなりに保管しておいても年数が経てば毛が抜けやすくなったり黄変したりと劣化が進みやすい小物です。
今後、使う目処がないなら保管しておいても場所を取るだけ。
ファーが劣化してしまう前に何かしらの手段を選びましょう。
成人式のファーの意味って何?
そもそもなぜ成人式のファーの意味って何なのでしょう?
ほぼ7~8割の成人者が白いフワフワのファーショールをまとっていますが、実はあのファーは防寒具の一種なんです。
1月という真冬に行われる成人式は寒さが身にしみる季節。
振袖は衿元や腕、足元が意外とスースーして寒さを感じるものなんです。
確かにあのファーショールでも羽織っていればそれなりに暖かいものなんですね。
地方では車から会場でファーショールもいらないくらいのこともありますが、電車や徒歩移動となるとファーショールは欠かせない存在になります。
着物の防寒具と言えば道行コートなどがありますが、せっかくの振袖をすっぽり覆って華やかな柄や帯結びを隠してしまわないよう考案されたのがファーショールだとか。
成人式のファーは振袖用の防寒具とも言えるというわけです。
そう考えると白いファーじゃなく、ショールでも代用は可能になりますね。
これから購入される場合はその後の使い道がないことを念頭において購入するようにしましょう。
成人式のファーの使い方にはマナーがあった!?
成人式のファーの使い方にはマナーがあります。
前章でファーは防寒具の一種とお伝えしましたが、防寒具というからには洋服で言うコートです。
ですのでひとたび会場内に入ってしまえば脱ぐのがマナーなんですね。
何かしらのパーティーでコートを着たままの人がおかしいと感じる感覚と同じです。
でもテレビなどで放映されている模様を見るとファーを羽織ったままの人もちらほら。
今やファーは成人式を彩る小物のひとつとして見なされ、防寒具だから会場では脱がなきゃという意識が低くなってしまっているんです。
成人式という大人の仲間入りを祝う式典でいきなりマナー違反をしないよう、これから成人式を迎える人には気をつけてほしいところですね。
また成人式以外でファーを羽織る機会があったなら、会場内に入ると同時にファーは脱ぐように気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
成人式のファーには意外とその後の使い道がないことが分かりました。
リメイクのコストをかけてでも手元に置いておきたいならリメイクを、そこまで思い入れがないなら劣化する前に売却してしまいましょう。
成人式のファーの意味は防寒です。
防寒対策が必要であればファーも必要になりますが、長時間外を歩く必要がないならファーがなくても問題ありません。
また防寒ですのでファーではなくショールでも代用が可能です。
成人式後に使い道がない以上、今から購入される方はそれを覚悟で購入するようにしてくださいね。
ファーショールは会場内に入ると同時に脱ぐべきもの。
ということは道中にしか必要のないものと言えます。
そうなるとファーショール自体の必要性を今一度考えてみるいい機会なのかもしれませんね。