着物好きだったお母様が亡くなってしまい、着物がどっさり残されてしまった女性から着物の処分方法について質問をいただきました。
遺品として残された着物はお母様の想いが詰まっている分、いらなくても処分しにくいですよね。
だからと言っていつまでも着ない着物を保管し続けるのも辛いものがあります。
ここでは遺品として残された親御さんの着物の処分方法についてまとめていきます。
親の着物の処分はどうしたらいい?
親御さんの世代が着物好きだった場合、遺品に着物が何十枚もあることはよく耳にする話です。
何竿もの和ダンスに着物がギッシリ、たたみ方も分からないから広げてみることすらできない、さらにはあなた自身全く着物に興味がないならまとめて売却してしまうのが手っ取り早いです。
もちろん他のご親族で事前に相談して、着物が必要な方には形見分けとしてもらっていただくと喜ばれます。
遺品整理業者に頼む手もありますが、もし着物の中に銘品があったとしてもそのまま持ち去られてしまう可能性が高く、それよりも着物専門の買取業者にお願いした方が思わぬ臨時収入となることがあるんです。
着物の買取業者の中には自宅まで訪問してくれて査定額を算出してくれるところもあるので、たんすのある部屋に通すだけで査定額を出してくれます。
家に入ってほしくないならダンボールにタトウ紙ごと詰め込んで着払いで業者に送る宅配買取も扱っているところが多いので、ニーズに合わせて選ぶと良いでしょう。
遺品の中に隠れた銘品がなかったとしても、着物買取の場合はまとめればまとめるほど金額が上がりやすくなりますので親の着物を処分するにはもってこいな方法です。
このようにまずは身近に着物を必要としている人がいないか確認してから、買取業者にお願いするのが一番おすすめです。
親の遺品なのでなかなか捨てられない時はどうする?
売却しましょう!と言うのは簡単ですが、いざ実際に売ろうと思っても情に流されてなかなか決断できないのが親の遺品です。
かと言ってゴミ袋に入れて捨てるわけにもいきません。
そんな時は、お気に入りの生地をひとつ見つけてコートやバッグにリメイクするなど、形を変えることで今後使える可能性が出てきます。
今はリメイク業者もたくさんありますので、一枚の着物からさまざまなものが出来上がるかもしれませんね。
そうやって記念になるものをひとつでも作っておけば親御さんの形見として置いておくこともできます。
また本来であれば着ることが一番の使いみちなので、親戚に着物好きな方がいないか聞いてみるといいかもしれません。
留袖や訪問着などはあなただけでなく、娘さんやお嫁さんに着てもらうこともできますよね。
どうせ処分してしまうなら、着ていただいた方が着物だって喜ぶはずです。
そうこうして残った着物はまとめて買取に出してしまいましょう。
洋服と違って着物は保管にも手がかかるので、経年劣化を考えると売るなら早いほうが高値がつきやすいです。
柄に流行があったりするとなお、早めに売却するほうがいいですね。
まとめ
親の着物を含む遺産の処分は本当に骨が折れる作業なのは何故かと言うと、やはり親御だからこそなのだと思います。
あなたにたくさんの愛情を降り注いでくれた親御さんのものだからこそ、なかなか処分できない。
なので、もし周りに着物が必要な人がいる場合は形見分けとしてもらっていただきましょう。
それでもまだ残るなら、リメイクなど形を変えて残しておくのもいいでしょうし、売却して得たお金で記念になるものを購入してもいいと思います。
亡くなった親御さんなら着物を処分しても、あなたに必要がないなら怒りはしないでしょう。
親なら誰しもそうであるように、必要がないものなら必要なものに形を変えることで良しとしてくれるはずです。
親御さんの想いも大切ですが、これから生きていくのはあなたの人生です。
あなたの人生のプラスになることが親御さんの想いにつながるのではないでしょうか?