「祖母の遺品として着物を譲り受けたんですが・・・」というご相談を30代後半の女性からいただきました。
ここでは世代を超えた着物を使用する際の注意点や処分方法についてまとめていきます。
祖母の着物の遺品を譲り受けた!
お祖母様の着物を遺品として譲り受けた場合、あまりにも世代間が開いているためなかなか使うことができないことが多いようです。
年代にもよりますが昭和初期生まれのお祖母様の場合、着物も質素なものが多く普段着として着る着物が多く残っています。
お花やお茶を嗜まれていたお祖母様ならまれに良品もあるかもしれませんね。
しかし一番の問題は体格差です。
着物は単なる長方形の布ではなく、その人の身長や胴回りを計測してピッタリに仕立ててあるのが普通です。
お祖母様のように先々代にあたる人はどうしても小柄な人が多く、お孫さんにあたるあなたはお祖母様より身長も高いのが普通。
その時点で普通に着ることは困難になるのですが、それに輪をかけて昔の仕立ては短めになっていることが多いんです。
そして長年の劣化によって胴裏と呼ばれる内側の生地が黄ばんでいたり、染みや虫食いなども起こりがち。
こうなってしまうと普通に着ることすらできません。
見ただけではどの着物が良い着物なのか判断することもできず、このままでは長期間保管の運命になってしまいます。
お祖母さまから着物を譲り受けた場合、どのように対処したら良いのでしょうか?
祖母の着物を処分するにはどうしたらいい?
おそらくお祖母様から着物を譲り受けたとしてもその着物を活用できる人は少ないのが現状です。
なぜならどうしても体格差があるから。
着ようと思っても着ることができないんですよね。
かくいう私も亡き祖母の着物から好きなものを選べと言われましたが、すべてが古臭く見えて結局は何も選ばず今でもそのまま保存されています。
もはや怖くてたんすを開けることすらできません。
そんなお祖母様の遺品である着物を譲り受けたなら、一番おすすめしたいのは買取業者にまるごと買取ってもらうことです。
お祖母様世代の着物であれば数枚ということはありませんので、良品がなくともまとめ買いとして買取ってもらうことができます。
もし遺品の着物の中に銘品があったとしたら金額も跳ね上がりますし、着られない年代物の着物を保管しておくよりはずっといいですよね。
間違っても遺品整理業者を呼んではいけません。
遺品整理業者の中には悪徳業者もあるので、銘品があったとしても知らん顔で処分と言いつつ横流しされてしまう可能性が高いからです。
遺品と言えど着物の場合は着物専門の買取業者にお願いするようにしましょう。
着物がたくさんありすぎて移動すらキツイ場合は自宅まで出張してくれたり、大きなダンボールに着物を詰めて業者へ送るだけで査定を行ってくれる宅配買取を扱っている業者もあります。
あなたのニーズに合わせて買取業者を選ぶと良いでしょう。
またお祖母さまの着物をリメイクして雨コートや羽織、道中着などに仕立て直すこともできます。
すべて売却してしまうことに罪悪感を感じるようであればリメイクした着物をいくつか手元に置いておいてもいいかもしれませんね。
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祖母の古い着物を買取してくれるところはあるの?
そうは言ってもそんなに古い着物を買取ってくれる業者はあるの?というところが一番のポイントになるかと思います。
着物買取ではよほどカビや汚れがない限り買取の対象になります。
古い着物や銘品ではない着物の場合、たくさん枚数があればそれだけで査定金額は上乗せされることが多いためお祖母様の世代の方のような着物持ちにはぴったりかもしれませんね。
古いことがよほどご心配なら事前に古い着物の査定であることを業者に伝えておくといいでしょう。
また画像をあらかじめ送信することでおおよその査定額を知ることができるネット査定やLINE査定を扱っている業者もあります。
事前におおよその金額を知ることができれば買取が可能かどうかを知る基準にもなるので、無料で使えるものは使っておくと良いでしょう。
まとめ
お祖母様の遺品である着物を譲り受けた場合、お祖母様の体格とあなたの体格に違いはないか考えてみましょう。
着物はその人のサイズに仕立てられていますので、お祖母様の方が極端に小さい場合はあなたはその着物を着ることができません。
お祖母様より極端に太っていても着られない可能性が高くなります。
上記のような理由で着られない、もしくは古すぎて着られそうにないならまとめて着物買取に出してしまいましょう。
たくさんの着物を一気に買取に出すことで査定額のアップが期待できます。
あまりにも古いことが心配ならネット査定やLINE査定のような事前査定を行っている業者もありますので、買取可能かどうかも含めて判断できますよ。
いずれにしてもあまり時間が経ちすぎると経年劣化の心配もありますので、思い立ったが吉日、一気に行動に移してしまったほうがタンスの中もあなたの心も軽くなるかもしれませんね。