亡くなった母親や祖母の着物を形見として譲り受けたのはいいものの、何かしらの都合でそれを処分しなければならないことは出てきます。
しかしそれを簡単にゴミ袋に入れてしまって処分してしまうのはあまりにも罰当たりであり、申し訳が立たないと思ってしまうのは当然のことです。
しかも処分してから後悔したのでは遅く、一生そのことを引きずりながら人生を送ることになってしまいます。
心が報われる形で処理をするのが大切であり、できるだけ納得できる形にしていくことが求められます。
もっとも大事なのは自らにとって後悔のしない選択をすることです。
人によってはゴミ袋に入れてしまって捨ててしまう人もいます。
その時に塩を入れてお清めをしておけば、その怨念で締め付けられるようなことにはなりません。
処分する際にも故人に配慮をすれば多少は気分も晴れます。
逆にいつまでも捨てきれないと、捨てるタイミングを失ってしまってより一層捨てにくくなります。
形見としてもらった時は自らもそれを着用することで活用することを考えますが、その必要性がなくなったのであればすぐに捨ててしまうのが得策です。
また第三者に譲るのもおすすめです。
形見としてもらったけど譲ると言われれば、もらう側は恐縮してしまうため何も伝えずに渡すのがポイントです。
あまりにもぞんざいに使われれば気分を害しますが、大切に使ってくれていれば色々と報われます。
大切に扱ってくれそうな人にプレゼントするのがさらなる活用につながります。
業者に売却するのも方法としてはありますが、値段がつかないとか思ったより安かった時に傷つく可能性は否定できません。
着物買取業者の中には値がつかない着物も引き取ってくれる業者もありますので、ゴミに捨てるくらいなら引取処分が可能な業者に査定を依頼すると良いでしょう。
リメイクさせる形で別のものに生まれ変わらせることも形見にもらったものを大事にするという点では有効です。
スペースを減らせるだけでなく、気持ちを大切にできます。
ただ結局のところ、いつまでそれを持ち続けるかが問題です。
人形などにした場合には人形の供養を行っている場所に持っていって処分することをおすすめします。
これならちゃんとした形で処分ができ、天国で見守っている母親なども納得してくれます。
その形見にどれだけの思い入れがあるかは人それぞれですが、強い思いを抱いているとすればそれくらいのことをしてもよさそうです。
後悔しないようにするためにはこれだけのことをしたと心から思えるかどうかです。
心からそう思えれば、後悔することはなくなります。形見にはその人の魂が入っている感覚があり、だからこそどう処理するかに頭を悩ませます。
悩むことはよりよい選択をするために必要であり、後悔してしまう人は何も考えずに行動をした人です。
処理の方法に悩む人は徹底的に模索して、処理することが大事です。
それで導き出された結論に対して誰も文句は言いません。
誰かに催促されるような権限もないため、納得できるまで悩んで決断を下すことが求められます。