七五三の子どもの着物にお姑さんが口を出してくることは、特に初孫で見かけるパターンのひとつです。
初孫ともなればパパママよりもつい張り切ってしまうのがお姑さんですが、なんとかうまくかわす方法はないのでしょうか?
今までいろんなお客様を見てきた中で最も上手だなぁと感じた方法をご紹介します。
七五三の子供の着物を姑が勝手に決めてしまったら?
初孫の七五三が嬉しすぎてつい先走ってしまうお姑さんですが、稀に子どもの着物を勝手に決めて購入さえしてしまうこともあります。
念のため店先では「息子さんやお嫁さんと一度相談されては?」とおすすめしますが、聞かない人は耳にさえ入っていないようです。
確かに着物の知識はお姑さんが一番お持ちでしょうし代金も支払ってくださるでしょうから、その気持は嬉しいと言えば嬉しいのですがそこで選んだ着物がお孫さん自身やお嫁さんが気に入らないことが多いのです。
こればっかりは趣味の域になるので下手に口出しはできないところがまた困ったところでもあるのですが・・・
七五三の子どもの着物をお姑さんが勝手に決めて購入してしまった場合、どんなに似合わなくても、どれだけ不満があっても基本的にはお礼を言って受け取りましょう。
お姑さんだって善意のもとでの行動ですし、日本の古くからの慣習とも言える「お姑さんをたてる」ことを考えればお礼を言って受け取るのが両家の間に溝を作らない最善の方法です。
最近では写真館などで好きな衣装を着て撮影することもできるので、どうしても着物が気に入らないとしても一枚くらいはいただいた着物で撮影をして、後は好きな衣装で思い出を作ればいいですよね。
お子さんがパパとママの子どもである以上、お姑さんの影響は少なからずあると思っておきましょう。
こうしてお姑さんの立場をたててあげれば双方気持ちよく過ごすことができますし、お子さんだってたくさん衣装を変えて撮影できるので結果的にハッピーになります。
それでもどうしても着物が気に入らない、3歳では着せたけど7歳では絶対に着せたくない!と言うならこっそり売却してしまう荒業もあります。
忘れっぽいお姑さんが対象となりますが、買っても数年経てば着物の柄も忘れてしまい覚えているのは色くらいになります。
その隙をついて、自分で選んだ着物を着せてもいいですね。
売ったお金は次のレンタルや購入資金に充てましょう。
3歳と7歳の七五三では作り帯の大きさも変わってくるため、帯のセットは新しく誂える必要があります。
お姑さんが着物の印象の違いに気づいたとしても「帯を7歳用にしたので雰囲気が変わりましたよね~」なんてフォローしておけば案外気づかない人も多いんですよ。
また、極稀にですが3歳での七五三に一つ身の着物を購入される方もいらっしゃいます。
おそらくネットなどの非対面販売で知識もなく購入されたのだと思いますが、一つ身の着物は7歳では着られませんのでこれも買い替えの理由になりますね。
七五三に姑が口出ししてくるときの切り抜け方は?
初めての七五三詣ともなると若いパパママの知らないことは結構たくさんあるものです。
その点を考えてお姑さんもいろいろと口出しなさるのですが、時として度が過ぎると煩わしく感じてしまいますよね。
でもよーく考えてみてください。
ことの発端はお姑さんの孫がかわいいからという理由なんです。
これが逆に孫にまったく興味がなく、七五三も「勝手にやれば?」となると、それはそれで腹立たしくありませんか?
お姑さんの口出しは善意からのものなので、最初はありがたく頂戴して旦那さんからやんわり「こうしてほしい」を伝えるなり、角が立たない方法はいくらでもあります。
下手に断ってしまうと今後のおつきあいが辛くなる場合もありますので、お姑さんの気持ちを汲みながらやんわりと切り抜けましょう。
まとめ
初孫の七五三ともなればお姑さんが張り切るのは当たり前です。
孫可愛さのあまり行き過ぎてしまうことを理解しつつ、やんわりと線引きを行うといいでしょう。
あまり自分寄りに線を引いてしまうと今後ツラくなる可能性が出てきますので、できるだけ中間地点で線を引くのがおすすめです。
勝手に着物を購入してしまったとしても、今は写真館で好きな衣装を着ることができます。
買っていただいた着物の写真をお姑さんにお送りして、お子さんやパパママの気に入った衣装での写真を残しておけばいいのです。
どうしても許せないなら荒業を発動して見たくもない着物を売り払い、売ったお金で新たな着物の購入資金にしてしまえばいいんです。
ただしお姑さんが着物の柄を忘れていることが重要ポイントになります。
荒業発動はくれぐれも注意を払って行いましょう。