亡くなった家族の持ち物を処分する時に、困ったことがある経験をした人は少なくありません。
というのも、持ち主である本人がいなくなったために、捨てるべきものであるのか保管しておくべきであるのかがわからないことが多くあるためです。
亡くなった人たちの多くは、それぞれが様々な物を抱えています。
突然亡くなってしまった時には、家族にそれらの物が残されることも少なくありません。
残された遺品の中には、着物がある場合があります。
生きている時に大切にしてい着物が、そのまま押し入れや箪笥の中に眠っていることも珍しくないのです。
そのような場合にはそのまま保管しておくことも可能であるのですが、管理できる人がいなくなれば、保管している着物がさらに古びて行くことになるのです。
また、亡くなった人がいなくなった後は、住んでいた家を引き払う可能性もあります。
遺品の着物を処分したい時には、リメイクや買取を利用できることが考えられます。
リメイクの最大のメリットは、再びそれらの服をアレンジして自分流に着こなすことができるようになることです。
リメイクをするとサイズを仕立て直すことができるため、個人の好みのスタイルにできるのです。
また遺品の着物をリメイクすることで、形を変えつつも遺品を継承していけることも大きなメリットのひとつになります。
新品を購入するよりも、リメイクの物を着て楽しむと、費用を抑えられるというメリットもありますが逆を言えばコストをかけないとリメイクはできません。
一方で、買取を利用することも可能です。
遺品の着物とは言え、着物を保管し続けることは年に一度の虫干しや状態のチェックなど手がかかることが多く、さらに収納スペースも大きく取られてしまいます。
もしあなたに着物を着る機会がないのであれば保管の手間やスペースを考えて売却してしまうほうが良い場合もあります。
遺品の着物を売るなんて!と考える人もいらっしゃりますが考え方はそれぞれで、例えば自分では着られないから別の人に大切に着てもらう、という考え方もできます。
せっかくの着物もタンスの中で眠らせておくより、大切にしてくれる人の手で活躍する方が実用的ですよね。
また今回の遺品を大切に保管しておいたとしても、あなたの子供世代になった時に処分に困るようなものであるなら、思い切って処分した方が次世代に迷惑がかかりません。
買取を行う時には、見積もりを出してもらうことができますが、見積額はそれぞれのお店によって異なっています。
現在では査定はどこも無料で行ってくれますので、いくつかの着物買取業者に査定を依頼してみると良いでしょう。
見積額を提示してもらった後に、その見積額に納得することができれば買取成立となります。
場合によっては、買取してもらう価格の交渉ができる場合も珍しくありません。
買取を行うと、不要になった着物を処分できるので、保管する心配をせずに済むようになります。
また買取業者の中には値がつかないような着物ですら引き取ってくれる親切なところもありますので、何が何でも処分したいなら最初から引き取り可能な業者に依頼することでのちのちの手間が省けます。
それに、買取が成立した後には、着物が現金に変えられるというメリットもあります。
近年の着物買取では自宅まで出張査定に来てくれる出張買取や、査定してほしい着物をダンボールに詰めて送る宅配買取、お店によっては店頭買取などを行っていることが多く、着物のような大きくて重いものを査定してもらう場合にも面倒にならない方法を選ぶことができます。
遺品を整理する時には、亡くなった人の意思を尊重することができると一番楽です。
というのも、亡くなった人たちの考え方を知っていると、その方法にしたがって遺品を整理することができるためです。
その反対で、亡くなった人たちの考え方がわからなければ、残された人たちが自分なりに処分をしなくてはならなくなります。
遺品の処分の仕方については、決まったルールはありません。
亡くなった人の遺言に従うこともあれば、残された家族や知人が主体となって遺品の整理を行うこともあるのです。
特に着物の遺品は元値が高いことが多いため、なかなか処分に踏み切れない遺品のひとつでもあります。
着物の遺品をリメイクして形を変えて継承する、着物買取に売却して得たお金で記念になるものを購入する、どちらも立派な遺品の受け継ぎ方です。
遺品を残された人の思いをよく考えて、よりよい方法を選ぶようにしましょう。