遺品整理などをしていると、祖父母が使っていた着物が出てくるといったことはよくあります。
もう誰も着ることのない着物であれば売りたいと思うのが当然ですが、思うままに行動してしまうと思わぬ損をする場合も出てきます。
今回は着物の遺品を売るにあたっての注意点をまとめていきます。
一番注意しておきたいのは、遺品整理業者におまかせしてしまうことです。
きちんと遺品を査定してくれるところもあるかもしれませんが、着物の価値を見抜くためにはある程度の経験が必要です。
そのような人が遺品整理業者に必ずしもいるとは限りませんよね。
遺品整理業者もピンきりで、処分を中心に行う業者もあれば骨董品などの買取に重点を置く業者もあります。
ですので着物の遺品買取を行っている遺品整理業者であれば安心して任せることができますが、ほとんどの場合はそうとは限らないのです。
では、遺品の着物を安全に高値で手放すためにはどうすれば良いのかというと、着物買取業者を利用するのが一番です。
なぜなら、着物買取業者には着物を専門に扱う鑑定士が在籍しているため、着物の価値を見逃すことなく買取が可能になるためです。
着物買取業者の多くは店舗を所有しておらず、土地代や人件費といった経費がかからないため、その分を買取金額に還元できることも買取価格が高くなる理由のひとつです。
利用方法はとても簡単で、殆どの場合はインターネットから申し込みすることができます。
出張買取や宅配買取など買取方法を自分で選ぶことができるので、どんなに忙しくとも利用が可能です。
最近では無料で査定をしてくれる買取サイトがほとんどですから、時間の許す限り、いろいろな業者に見てもらって査定額を出してもらいましょう。
ただし遺品の着物の場合、売ることよりも処分したい気持ちの方が強い場合もあり、万が一買取ってもらえなかった時のことも考えなくてはいけません。
着物の他に処分したい家具などがあるなら、この時こそ遺品整理業者にお願いして値がつかなかった着物も含め処分してもらいましょう。
また大手の着物買取業者の中には遺品整理も含め、着物の買取も行ってくれるところもあります。
遺品整理として何ヶ所にも連絡するのが面倒に感じるなら遺品整理と着物買取を同時に行ってくれる大手の業者に依頼すると良いでしょう。
回収業者を呼ぶ前に。大切な故人の遺品の買取【スピード買取.jp】
遺品の着物を売る際に覚えておきたいコツとしては、査定に出す前に着物のチェックをしておくことです。
有名な作家さんや、中には人間国宝の作品を所有している場合も少なくないです。
そしてそのような着物には「証紙」と呼ばれるものがあるのが一般的です。
どこで作られたものなのかを証明するためのもので、あるのとないでは金額に差が出ます。
査定してもらうなら必ず一緒に送りたいところです。
また着物はまとめて売却することで査定額が上がる傾向にあります。
遺品の着物もできるだけまとめて査定を依頼するようにしましょう。