母は生前着物が好きで、普段着から高価なものまでたくさん残して亡くなってしまいました。
自分では着る機会もないので処分したいのですが、何かいい方法はありますか?
このようなご質問を40代の女性よりいただきました。
形見の着物の処分は故人の思い入れを知っているだけになかなか手に付かないもの。
今回は形見の着物の処分方法についてまとめたいと思います。
着物の形見はどうやって処分する?
本来であれば形見としてもらった着物は着てあげることが一番いいのですが、故人と体格が違ったり着物に興味がなかったりといろんな理由で処分に至ることが多いようです。
そうは言っても故人さまが大切にしていた着物をそう簡単に燃えるゴミとして捨てることはできませんよね。
かと言って着ない着物を生涯保管し続けるのは場所と手間がかかりすぎてしまいます。
このまま保管し続けてあなたのお子さんの代まで受け継がせてしまうと、それこそどうにも使いようがありませんよね。
だからこそ、ここは心を鬼にして断捨離を行うべきなのです。
形見の着物の中には高価な着物もあったとのことですので、燃えるゴミとして捨ててしまってはもったいないです。
こんな場合は着物買取業者をうまく利用することで、形見の着物をすべて処分できます。
売却の方法はたくさんありますが、着物買取ならたんすに何竿もの着物をどこかに持ち運ぶことなく処分できるんです。
オークションやフリマアプリなどで売却する方法もありますが、専門知識が必要なうえ撮影までしなくてはいけません。
撮影することは出来てもその後たたむことができない人が多く、どうしても手間ひまと体力が必要になってきます。
それだったら自宅まで出張査定をしてくれる業者を選べば着物を広げることなく、たんすのある部屋に通すだけで査定が完了する着物買取の方が余計な手間ひまをかけずに済むというもの。
たくさん着物がありすぎてげんなりしていたあなたもこれならうまく処分できますね。
形見分けの着物はリメイクして持っておいた方がいい?
形見としてたくさん着物を譲り受けたのに、何の痕跡も残さずにすべて売却してしまうことが心苦しく感じるなら、着物をリメイクして形を変えてしまうのも一つの方法です。
今はさまざまなリメイク業者が軒を連ねており、1枚の着物や帯からバッグやストール、ぬいぐるみなどさまざまなものにリメイクすることができます。
着物を着る機会がないなら着物以外であなたが使えるものに形を変えて、それを形見として使えばいいのです。
そして残りの着物は上記の通り売却してしまいましょう。
またリメイクせずとも売却したお金で新たに何か記念になるものを購入すれば、それが形見代わりになりますね。
私の友人はお母様の形見の着物を売却してネックレスを購入していました。
着られない着物をいつまでも形見として保管しておくより、ネックレスに変えてずっと肌身離さずつけていられる方がよほどいいとのこと。
いろいろな考え方があると思いますが、彼女の考え方に妙に納得してしまいました。
まとめ
着物を形見でいただいたけどどうしても着ることができず、やむなく処分する場合は着物買取が一番手間ひまがかかりません。
形見ということですべてを処分してしまうことが心苦しいと感じるなら、売却したお金で形見の形を変えてあげると心残りがありません。
着物の形見は他の形見に比べて少し特殊で、保管するのに手間がかかったり結構な場所を取ったりしてしまいます。
ほったらかしで保管できないためにもらった方も困ることが多いのですが、それでも故人さまの思い出の品として後の世代にも伝えていけるようなものに変えてあげるといいですね。
故人さまだって、使わないで保管されているより、形を変えてでも使ってくれたほうが嬉しいと思いますよ。
また一番大きなポイントは着物買取業者には独自の販路があるため、買い取られた着物は確実に着物好きな人の手に渡り売却後も大切にしてもらえることが多いのです。
自宅でたんすの肥やしにしておくよりは、着物好きな人の手元で大切に着ていただく方があなたの肩の荷も下りる気がしませんか?