
振袖は結婚をしていない女性の第一礼装として最も格式の高い着物とされています。
成人式や卒業式に着用することは知られていますが、そのほかにも婚礼や慶事、公的な儀式などにも着用することができます。
振袖の特徴は美しい模様と長い袖が特徴で、この袖の特徴から振袖ともよばれています。
結婚した後は袖を短くし、これが既婚女性の第一礼装としての留め袖の由来となっています。
結婚式をしていない女性を最も華やかに美しく着飾ってくれる振袖は、両親が成人のお祝いにと購入してくれた人も多いものです。
しかし着用したのは成人式の一度だけで、それからはタンスに眠ったままになっているというケースも多いでしょう。
結婚していないのであれば何歳でも着ることができ、フォーマルな場面からカジュアルな場面まで活用できる着物であるため、タンスの中にずっとしまっておくのは非常にもったいないものです。
しかし着る機会もないし自分で着付けをすることもできず、30歳を過ぎて着るのは恥ずかしいと思う人もいるでしょう。
着用することがなくなったとはいえ、人生で一番晴れやかともいえる着物であるため、タンスにしまっておくのではなく、きれいな状態で誰かに着てもらえるようにすることで、いつまでも長く愛され続けることになります。
振袖のベストな処分方法としてまず第一に考えられることは、古着屋などのリサイクルショップへ持ち込んで買い取ってもらうということです。
しかしリサイクルショップへ持っていったとしても、ほとんど値段はつかないのが現実です。
着物はそれほど重要のある商品ではなく、それに加え結婚をしていない短い期間にしか着用することができず、気軽に着ることもできないためなかなか需要がありません。
需要がないということは高値で買い取ってくれるということも少なく、購入した時には何十万円もしたのに買い取りは1000円以下、下手をすれば値段がつかないということも考えられます。
オークションであれば希望に近い金額で売れる可能性はあるかもしれませんが、状態を把握したうえで、細かい寸法や傷み具合を記載しておかなければ、落札した相手とトラブルになる可能性もあります。
出品したからといって絶対に落札されるものでもないため、タンスにしまっているのと同じ状態になってしまうとも言えるでしょう。
そこでベストな処分方法として挙げられるのが着物買取店に買い取ってもらうということです。
着物買取専門というだけあり査定には着物の鑑定士が対応し、帯やバックなどの小物類も一緒に値段をつけてもらえることでしょう。
成人式で振袖を着用したのであれば、履き物や小物などが一式そろっている人も多いので、全部まとめて買い取ってもらった方がより高値で買い取ってもらえます。
また高く売れるポイントとしては保存状態が良いこと、いまでも着られるモダンな柄、有名作家や人気作家の作品、身丈が160センチ、裄丈が65センチ以上あるものなどが比較的高く買い取りしてもらうことができるでしょう。