成人式では華やかな振袖を着てすごく楽しいかったけど、今度振袖を着るのはいつなんだろう?と感じているそこのあなた!
振袖は未婚女性しか着ることができない格調の高い着物です。
着る機会をただ待っていてもなかなか訪れません!
振袖を着る機会は自分から意識して作っていくようにしたいところですが、では具体的にどのようなシーンで振袖を着る機会が訪れるのでしょうか?
成人式の着物を着る機会って少ないんじゃない?
成人式で着る振袖は基本的に未婚女性が着る着物ですので、他の着物に比べると確かに着られる期間は短くなりがちです。
中には振袖なんて成人式でしか着なかった!なんて方もいらっしゃいますが、振袖を着る機会を自ら作るようにすればそんなに少なくはなりません。
例えば大学の卒業式の袴に二尺袖の小振袖ではなく自前の振袖を合わせるとすごく豪華になります。
袴のレンタルでは小振袖と袴がセットになっているものが多く大半の方はセットの小振袖で卒業式に出席されますが、袴には小振袖と決まっているワケではありません。
成人式で着る振袖は中振袖と呼ばれていて小振袖よりも袖の長さが長くなっていますので、小振袖よりも絶対に華やかになるのがあなたがお持ちの振袖なんです。
その後の謝恩会には袴を脱いで帯を締め直して振袖姿で行っても良いでしょう。
またお友達の結婚式に出席する友達みんなで振袖を着ることも会場が華やかになると喜ばれます。
ご自分の結婚を前にした結納のお席で振袖を着ることも多いですし、着物好きであれば初詣などに着るのもいいですよね。
人によってはお見合いの席で振袖を着ることだってあります。
今挙げただけでも成人式以外でも少なくとも5回は振袖を着るチャンスがあることになります。
お友達の結婚式が何回もあればそのたびに振袖を着るチャンスも多くなりますね。
このように振袖を着る機会は何回もあるのでその機会を逃さず、着られるうちにたくさん着ておくと振袖を買ってくれた人も喜びますよ。
成人式の着物はいつまで着れるの?
基本的に成人式の振袖は未婚女性の間だけ着ることができます。
基本的にと言うことで場合によってはその限りではありません。
例えば20代前半で結婚し、その後お友達の結婚式に招待されたけど一緒に出席するお友達がみな振袖だった場合などは既婚であっても振袖を着ることがあります。
かと言って30代を過ぎた頃にはたとえ未婚であっても振袖を着ることがはばかられる場合もありますので、あくまでもTPOを考えてということになりますね。
年代で言うならば20代中盤くらいまでが振袖を着られるボーダーラインというところでしょうか?
年齢が高くなっての振袖着用時には振袖の柄や色にもよりますが、帯揚げや帯締めの色を抑えてシックに着こなすという方法もあります。
たったこれだけでも振袖の印象が変わりますので、20代後半でどうしても振袖を着なければいけない場合はぜひお試しください。
あとはご自身が振袖を着ることに抵抗があるのかないのかでもボーダーラインは違ってくるかと思います。
「基本的に未婚女性の着物」ということを念頭において結婚前に思う存分振袖を楽しみたいところですね。
成人式の着物の上手な使い道は?
卒業式や謝恩会、友人の結婚式にと思い当たる機会にはすべて振袖を着たとしても10回には届かないことが多いでしょう。
高価な着物なのにそれだけしか着られないのか・・・とがっかりされるかもしれませんが、成人式の着物の使い道には最終奥義として「袖を切る」という方法もあります。
振袖と訪問着は袖の長短だけが違っていて柄の入り方はほぼ同じことから、振袖として活用した後には袖を切って訪問着に仕立て直す方法です。
ただしこの方法にはある程度の制限があって、訪問着として着るには振袖の柄では派手すぎるため柄や色目を抑えた振袖を選ぶ必要があります。
成人式では少々地味めになってしまいますが、実際に袖を切って訪問着として使っている方もいらっしゃいます。
その際はさすがに帯までは振袖と同じ物を使用するわけには派手すぎて無理がありますので、帯や帯揚げ帯締めを落ち着いたものに変えましょう。
重ね衿や草履、バッグもあわせて上品なものに新調するとさらに良いです。
この方法であれば未婚にこだわらず結婚してからも十分に使用することができますね。
あなたの下に妹さんがいらっしゃらない場合はこのような方法を選択することも一つの方法です。
まとめ
いかがでしたか?
振袖を着る機会はざっと挙げただけでも5回はあることがわかりましたね。
最近ではお友達の結婚式でもなかなか振袖を着ることも少ないようですが、一緒に出席するお友達と話を合わせてぜひ振袖を着てみてください。
結婚式を主催されているご両家にとても喜ばれること間違い無しです。
このように振袖を着るチャンスを逃さなければある程度、成人式の着物を着る機会は巡ってきます。
それでも着る回数が少なく感じるのであれば最終奥義の「袖を切る」作戦でさらに着用回数を増やすこともできます。
柄や色目が限られてしまいますが、帯や小物類で雰囲気を抑えればグッと上品な雰囲気に仕上げることもできますので馴染みの呉服屋さんに相談されてみてはいかがでしょうか?