成人式ではほとんどの人がつけているショール。
中でも白いファーショールはもはや成人式の定番とも言えるほど象徴となりつつありますね。
でもこのショール、絶対に必要なものなのでしょうか?
成人式にショールは必要?つけないとダメなの?
成人式には皆が何かしらのショールを羽織っていますが、このショールって必ずつけなくてはいけないのでしょうか?
皆が揃いも揃ってつけているからこそ、何か振袖の大切な小物の一種なのかと勘違いしてしまいそうになりますが、実はショールは単なる防寒具の一種です。
成人式は主に1月に行われることが多いため、振袖でも寒さをしのげるようショールを羽織っているワケです。
振袖は肌着の上に長襦袢、着物と重ねて着ていきますが衿元や腕、足は意外とスースーして寒いもの。
会場まで電車や徒歩で行く人にとってショールがないと寒くて凍えそうになってしまうんです。
ですので成人式にショールは絶対に必要かというと決してそうではなく、場合によっては必要になるけど必ずしもつけなければいけないものではないということになります。
会場まで車で行くならほとんど必要ないでしょう、逆に徒歩だと寒く感じる可能性が高くなります。
必ずしもつけなければいけないものではありませんのでショールをつけるのがダサいと感じたり、ショールは必要ない!と思うなら何も羽織らないで行っても全く問題はないのです。
成人式のショールのマナー、知ってますか?
そして成人式のショールにはマナーがあります。
ショールが防寒具の一種と前述しましたが、これは洋服で言うところのコートに相当します。
一般的にパーティーなどに行って会場内に入ってしまえばコートは脱ぎますよね?
これと同じで振袖で成人式に行った場合も会場内に入ればショールを外さなければいけません。
ショールを羽織ったまま式典に出ることは、コートを脱がずに式典に出ていることと同じこと。
本人は暖かいかもしれませんがショールを外さないという行動は、実はすごく失礼で礼儀知らずな行動なんです。
大人の仲間入りをする式でこんな失礼なことをしないよう注意したいところですね。
外したショールは手荷物になりますので、腕にかけたりクロークに預けるなどあらかじめ決めておくと後で苦労しませんよ。
毎年成人式の様子がテレビでも放映されていますが、必ず一定数はショールを羽織ったままの成人者を目にします。
これを読んでいるあなたはショールを羽織ったまま式典に出席しないようマナーをしっかりと押さえておきましょう!
成人式のショールの代わりになる防寒対策
成人式にショールは絶対に必要なわけではなく、会場内に一歩入ってしまえば外さなければいけないなら成人式のショールは結局のところ手荷物になってしまいます。
それなら最初から成人式はショールなしで行こうかな?なんてあなたも思ったかもしれませんね。
ただ1月の成人式はかなり寒いです。
会場まで車で行くならまだしも、徒歩なら会場までの道中に凍えそうになってしまいます。
ですのでもし成人式にショールをつけないで行くなら着物の下には八分袖のインナーを着たりロングスパッツを履いたりと何かしらの工夫が必要です。
振袖は後ろ衿をある程度抜きますので、襟ぐりの大きいインナーがおすすめです。
寒い地域にお住まいなら2枚重ねでインナーを着てもいいですね。
このようにショール代わりとして着物の中で防寒対策をすることである程度の寒さを凌ぐことができます。
成人式のショールをつけないなら着物の中で防寒対策を施しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
成人式にはほとんどの人がショールを身に着けて出席するため、ショールは絶対に必要な小物と思われがちですが、ショールの着用は自由です。
また会場内に入ってしまえば外さなければいけないというマナーを知る人はほんの一握り。
大人としての年齢を迎えたという祝事でいきなりマナー違反をしてしまわないよう注意しましょう。
会場内に入ってしまえば外さなければいけないショールは、結局のところ手荷物になることが多いので「面倒だからショールなしで行く!」と思うかもしれません。
1月の成人式は寒さが身にしみる季節でもありますので、ショール代わりとして着物の中である程度の防寒対策を行いましょう。
その際は襟ぐりの大きめなインナーを着用することをお忘れなく!