
七五三は子供の成長をお祝いする大切な行事ですが、七五三用に購入した着物は行事の際に着用した後は、子どもの身体が大きくなってしまうと、その後は使用することができなくなります。
昔は自分が使用した七五三の着物を大人になるまでとっておき自分の子どもが七五三をする年齢になったら同じものを使うという風習もあったようですが、今ではそこまで長い期間、着物を保管しておく人が少なくなってきました。
では、一度使っただけの着物はどうするのかというと、買取に出すという人が増えているようです。
買取に出せば自分では必要がなくなったものが他の人に使用してもらえることになり、さらには買取価格の分のお金と交換できるのですから良いことがたくさんあります。
ここで大切なのは買取に出す着物の素材で、素材によっては同じように見える七五三の衣装の中でも買取できるものとできないものに分かれます。
七五三の衣装は子供が着用するということで、水洗いができるポリエステルで作られているものが増えてきています。
もちろんポリエステルがない時代には正絹と呼ばれる絹製のものがほとんどでした。
絹でできているものは質が良く見た目も良いのですが、難点は気軽に水洗いができないという点です。
昔は正絹でできているのが当たり前だったということと、他の衣類も今のようには頻繁に洗濯をすることがなく、季節の変わり目などに縫い目をほどいて洗う洗い張りという方法で手入れをしていました。
そのため絹製の衣類でも今ほどは不便は感じていなかったようですが、今はポリエステルという素材が登場して絹よりも値段が安く、洗うことができるということで多くのポリエステルの衣装が作られています。
ポリエステルの衣装の良いところは手入れが楽なところと、値段が手頃なことです。
子供の行事で使うものは一度行うと、その後二度と使われることがないものがたくさんあります。
そのため衣装などは写真館でレンタルをするという人が多いようですが、レンタルだと着たいと思っていた衣装が当日に他の人が使っていると使えなかったり、気に入ったデザインが見つからないことがあるというデメリットがあります。
そういったことを解決したいと考える場合には一度きりの行事の衣装でも購入してお気に入りのものを身につけるという選択をする人も増えています。
そして使い終わったら売りにだすという方法があれば無駄になることはありません。
しかしポリエステルの衣装は買取をしてもらえないことがあるために注意が必要で、正絹のものであれば買い取ってもらえる可能性が高いと言われています。
もしも、行事の衣装を使い終わった後に売りに出そうと考えている場合には、こういったことまで考えてから購入するようにすると後から買い取ってもらえずに捨てるしかなくなったという事態を回避できるでしょう。
衣装を購入する時には色や柄が気にいるものを選ぶだけでなく、きちんと素材を確認してから購入するようにしましょう。